主要選手紹介

マイケル・ヴァン・ガーウェン Michael
van Gerwenマイケル・ヴァン・ガーウェン
関連アイテム

ニックネーム: Mighty Mike

生年月日: 1989年4月25日

出生地: オランダ Boxtel

ホームタウン: オランダ Vlijmen

経歴:

MORE

経歴は天才そのもので、13才の時(2002年)に父親が買ってきたダーツボードでプレイして自分の才能を見出し、その約1年後2003年の14才の時にはPDC Primus Mastersのユースで優勝した。
2005年(16才)にはBDOに参戦し、初戦のノルウェー オープンで優勝。
2007年、17才の時に BDO ワールドマスターズに優勝し、放映中の試合でナインダートフィニッシュを決めた。
2010年の PDCユニコーン アンダー21 ワールドチャンピオンシップ(現在のPDCワールドユースチャンピオンシップ)の決勝進出によりツアーカードを得て、2011年からPDCに参戦し、2014年から2020年にかけて連続して賞金ランキングで1位となり、長期間世界で最も強いプレイヤーとなった。

2020年は彼にしては不調で、2021年にプライスがワールドダーツチャンピオンシップで優勝したことにより、賞金ランキング1位の座を明け渡したが、復調の兆しが見えている。

特徴:

強い前傾姿勢から繰り出すセットアップを行わないテンポの良いスローで点数を削っていく。
高スコアから考え抜かれたアレンジでT19、T18も頻繁に使いながら、フィニッシュに結びつける。フィニッシュのダブルの数字に偏りなく、効率的にリーズナブルな狙い方をするため、誰にでも参考になるアレンジを見せるが、その技量を活かして驚く様なハイオフを見せる時や、挑発的なアレンジを見せる時もある。

勝負所でのハイオフ、ナインダーツを決めた時のガッツポーズはガーウェン・プライスと並んでパワフル。インタビューでは遠慮のない強気のコメントを残し、それに恥じない結果を残す。

ダーツ:

長らく比較的珍しいXQマックスダーツのダーツを用いており、重要な試合では使い古したダーツを用いることで知られていたが、2020年からウィンモーに移籍した。
リングカットを用いたスタンダードなストレートバレルであるが、刻み方は似ていてこだわりが感じられる。2020年後半には再び使い古したXQマックスのダーツを使った。

主な戦績:

2005BDOノルウェー オープン 優勝 (デビュー戦)
BDOノーザンアイルランドオープン 優勝
2006BDO ワールドマスターズ 優勝
2007 オープンホーランド優勝 (PDC初優勝)
2009プレイヤーズチャンピオンシップ イーストミッドランズ 優勝 (プロツアー初優勝)
2012ワールドグランプリ 優勝 (プレミアイベント初優勝)
2013プレミアリーグ総合優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
2014ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
2015ワールドマッチプレイ 優勝
グランドスラム 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
UKオープン 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
マスターズ 優勝
2016ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
プレミアリーグ総合優勝
グランドスラム 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
UKオープン 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
マスターズ 優勝
ワールドシリーズファイナルズ 優勝
2017ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
グランドスラム 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
プレイヤーズチャンピオン シップファイナルズ 優勝
マスターズ 優勝
ワールドシリーズファイナルズ 優勝
2018ワールドグランプリ 優勝
プレミアリーグ総合優勝
マスターズ 優勝
2019ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
プレミアリーグ総合優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
マスターズ 優勝
チャンピオンズリーグ 優勝
ワールドシリーズファイナルズ 優勝
2020UKオープン 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝

ひでわん(記)

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ピーター・ライト Peter Wrightピーター・ライト 関連アイテム

ニックネーム: Snakebite

生年月日: 1970年3月10日

出生地: イギリス スコットランド Livingston

ホームタウン: イギリス イングランド Mendham

経歴:

MORE

13才の時、テレビでダーツの試合を観てやってみたくなり最初のダーツを買った。ダーツボードは持っていないかったので木に投げて練習し、大人たちに勝つようになった。
25才の時1995年のBDOワールドダーツチャンピオンシップに出場し、ベスト32に残ったが、そのあと芳しい成績は残せず引退することも考え始めた2014年(44才)頃から活躍を見せ始め、2017年にはついに自身初となるプレミアイベントタイトルとなるUKオープンに優勝し、ステージの上で喜びの涙を流した。

2019年のプレイヤーズチャンピオンシップ9ではアベレージの最高記録、123.5を記録した。
そして2020年にはついにワールドダーツチャンピオンシップで優勝した。

特徴:

派手な色使いのモヒカン刈りでヘビの絵を頭に書き、奇抜な模様のズボンでステージに登場し手を広げて横方向に飛び跳ねるように往復し大歓声を受ける。
スネークバイトのニックネームは、奥様ジョアンヌによって2時間かけて作られる髪型に加えられるヘビの絵のデザインに由来していて、本人は「ただヘビが好きなんだ。俺はヘビみたいに静かな男で1人でいるのが好き。ちょっかいだすと噛みつくよ。」と語っている。

陽気で人情味溢れる人柄で人気がある。
2018年のフィル・テイラーが引退して出場しなくなったプレミアリーグ初戦では、フィル・テイラーのバレルに似たトルピードのバレルでプレイしリスペクトを示した。
同じく2018年5月のプレミアリーグではエリック・ブリストウ死去の知らせをステージ上で受け涙を見せた。

ダーツ:

バレルやセッティングをシーズン中に頻繁に変えるだけでなく、試合中にダーツを変えることもある。ダーツを変える理由について、「同じものを使い続けるときちんと狙うことよりもダーツに期待して、だらけてしまう。新しいダーツや違う投げ方を試すとより集中できる。」と答えている。
また試合中にさえダーツを変えることについて、「試してみて完璧に思えるダーツでも大きな試合で使ってみないと分からない。パブで友達相手に投げたり、家や控室で投げたりするのと、大金がかかって、テレビ放映されて、観衆の前で投げる場合は違う。だから、放映されている試合でダーツを変えるんだ。」と語っている。研究熱心な故に、これまでにいろいろな形のバレルのモデルを出していて興味深い。

主な戦績:

1995BDOワールドチャンピオンシップ ベスト32
2008PDC本格参戦開始
2014ヨーロピアンダーツオープン 優勝
2015ワールドシリーズファイナルズ 2位
2016ワールドシリーズファイナルズ 2位
2017ワールドマッチプレイ 2位
グランドスラ ム 2位
プレミアリーグ 総合 2位
UKオープン 優勝
2018ワールドグランプリ 2位
チャンピオンズリーグ 2位
2019グランドスラム 2位
チャンピオンズリーグ 2位
2020ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
マスターズ 優勝

ひでわん(記)

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ゲイリー・アンダーソン Gary Andersonゲイリー・アンダーソン 関連アイテム

ニックネーム: The Flying Scotsman

生年月日: 1970年12月22日

出生地: イギリス スコットランド Musselburgh

ホームタウン: イギリス イングランド Burnham-on-Sea

経歴:

MORE

25才の時にダーツを始めた。いきつけのパブでビリヤードは1ゲーム1ポンドかかったのに対して、ダーツは無料だったからである。
しかし、すぐにローカルリーグでは無敵となり、2年後には大きな大会に出場し始めた。
BDOに初出場したのは2000年(29才)の時であり、デビューは比較的遅いが、2001年のPDCのウェルシュオープンで優勝するなど、着実に成績を上げていき、2008年にグランドスラムでベスト4、2009年からPDCに本格参戦した。

ついに2015年にはワールドダーツチャンピオンシップでフィル・テイラーを破り、世界チャンピオンとなった。2016年にも決勝でエイドリアン・ルイスを破り連続してワールドチャンピオンとなった。

特徴:

主にT20で削っていき、奇抜なアレンジはせずに着実にD20に向けてアレンジし、確実にレグをとっていく。感情をあらわにせず、ステージ上で叫んだり、派手なガッツポーズは決して見せず、優勝しても冷静に喜びを噛み締めるタイプ。3語で自分を表現するとすればと聞かれて「Very very shy (とてもとても恥ずかしがり)」と答えている。自身がフェアにプレイする故に、相手の悪いステージマナーに苛立ちを見せるときもある。

スローは、右目の下にダーツをきっちり持っていき、狙い澄ましたようにスムーズに飛ばす。

最も渋いプレイヤーの一人で、おそらく玄人好みのプレイヤー。ピーター・ライトとともにスコットランドを代表する選手であり、ホームタウンはイングランドにあるが、ロンドンよりもスコットランドのグラスゴーが好きで、好きな会場もクラスゴーと答えており、魂はスコットランドにあるようだ。近年怪我に悩まされているがまだまだ今後期待できる。

ダーツ:

ダブルリングのストレートバレルを用いている。使用モデル(2021年現在)は青いリングが2本入っていて世界チャンピオンに2回なったことを示している。今後この青いリングの数は増えるのかもしれない。
【ユニコーン】ワールドチャンピオン 90% ゲイリー・アンダーソンモデル スティール

主な戦績:

2000BDOヨーロッパカップシングルス ベスト 64 (初出場)
2001ウェルシュオープン 優勝 (PDC 初出場初優勝)
2009PDC 本格参戦開始
2011グランドスラム 準優勝
プレミアリーグ 総合優勝
2014プレイヤーズチャンピオンシップ 優勝
2015ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
2016ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 準優勝
2017マスターズ2位
2018ワールドマッチプレイ 優勝
グランドスラム 2位

ひでわん(記)

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ダリル・ガーニー Daryl Gurneyダリル・ガーニー 関連アイテム

ニックネーム: SuperChin

生年月日: 1986年3月22日

出生地: イギリス 北アイルランド Londonderry

ホームタウン: イギリス 北アイルランド Londonderry

経歴:

MORE

2004年のBDOヨーロッパカップシングルスに18才の時に出場し、2004年のBDOワールドマスターズにも出場している。
2013年(26才)のQスクールでツアーカードを取得し、それ以降ツアーカードを失うことなく、2017年付近から現在に至るまで目覚ましい活躍をしている。

特徴:

北アイルランドを代表する選手。ニックネームはSuper Chin(アゴ)で、確かに立派なアゴをもっている。
ステージでの強気の態度でブーイングを受けてもそれをエネルギーに変えて戦える選手。
2017年のグランプリの決勝では、相手のウィットロックに接触しそうになったことと、北アイルランドと歴史的に関係の悪いアイルランドでの開催であったことから激しいブーイングを受けたが、勝利した。
初のプレミアイベントタイトルを獲得し、喜びのあまりステージでひざまづいた。

ステージでの強気の態度とは異なり心優しい面があり、難病で友人を亡くしたことから、同じ病気の患者のケアのためにチャリティを行い、自らの頭を坊主にすることと引き換えに10,000ポンドを募った。その結果、15,000ポンドが集まり、頭を丸めたことがある。

左手は肘をあまり曲げずに下ろしたリラックスした姿勢から、比較的浅いテイクバックで力強く鋭く投げる。

ダーツ:

54.6mmの長いストレートバレルで、先端に向かって緩やかに細くなっていくバレルを使っている。幅の広い大胆なリングカットでガーニーの印象そのまま。

主な戦績:

2004BDOヨーロッパカップシングルスベスト64(初出場)
2012BDOノーザンアイルランドオープン優勝
2013ワールドダーツチャンピオンシップベスト32
2017ワールドダーツチャンピオンシップベスト8
ワールドマッチプレイベスト4
ワールドグランプリ優勝
グランドスラムベスト8
ヨーロピアンチャンピンシップベスト8
UKオープンベスト8
ワールドシリーズファイナルズベスト4
2018プレイヤーズチャンピオンシップ優勝
2019ワールドマッチプレイベスト4
ヨーロピアンチャンピンシップベスト8
2020UKオープンベスト8

ひでわん(記)

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メンサー・スルホビック Mensur
Suljovicメンサー・スルホビック
関連アイテム

ニックネーム: The Gentle

生年月日: 1972年3月12日

出生地: セルビア(旧ユーゴスラビア) トゥティン

ホームタウン: オーストラリア ウィーン

経歴:

MORE

セルビアで生まれ、19才(1991年)までセルビアで暮らしていたが、ユーゴスラビア紛争が勃発し、北マケドニア共和国(旧マケドニア)を経て兄たちが暮らすオーストリアに移った。ソフトダーツを楽しんでいた兄に誘われてカフェで初めてダーツを投げ始め、「初めてにしては上手い」と言われ、それ以来毎日投げているという。

現在はオーストリアの代表として活躍している。2005年頃まではヨーロッパのソフトダーツのスタープレイヤーでハードダーツに転向した。
ニックネームである The Gentleは以前ウィーンに持っていたダーツができるパブの名前。

特徴:

投げる前に、手を伸ばし中指と薬指の間にポイントを挟み、ダーツを垂直に立てて、親指と人差し指で軸を中心に回転させてから大きく肩の方向にテイクバックする。このようなルーチンを取り入れて、長らく苦しんでいたイップスを克服した。フィニッシュのダブルはD20やD16になるようにする選手が多いが、珍しくD14となるようなアレンジを見せる。経歴もスローもアレンジも個性が光る選手である。

ダーツ:

一見普通のストレートダーツに見えるが、細かいカットがリングの上に入っている。ドイツのブルズ製であり、1997年からブルズを使い続けている。

主な戦績:

1999ブルシューターヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
BDOチェコオープン 優勝
2000ブルシューターヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
2003ブルシューターヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
2004ブルシューターヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
SDWFヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
2005ブルシューターヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
SDWFヨーロピアンチャンピオンシップ(ソフト) 優勝
2007PDC本格参戦開始
2011ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト16
2014UKオープン ベスト8
2015ワールドグランプリ ベスト4
UKオープン ベスト8
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト4
2016ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト16
ヨーロピアンチャンピオンシップ 準優勝
2017ワールドグランプリ ベスト4
チャンピオンズリーグ 優勝
2018ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト16
ワールドマッチプレイ 準優勝
ワールドグランプリ ベスト4
グランドスラム ベスト8
マスターズ ベスト4
ジャーマンダーツマスターズ 優勝
デニッシュダーツオープン 優勝
2019プレミアリーグ 総合6位
オーストリアンダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドシリーズファイナルズ ベスト4

ひでわん(記)

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フィル・テイラー Phil Taylorフィル・テイラー 関連アイテム

ニックネーム: The Power

生年月日: 1960年8月13日

出生地: イギリス イングランド Stoke-on-Trent

ホームタウン: イギリス イングランド Stoke-on-Trent

経歴:

MORE

20年近くトップの座に君臨し続け、ワールドダーツチャンピオンシップ14回優勝、ワールドマッチプレイ14回優勝、ワールドグランプリ11回優勝、グランドスラム6回優勝などの信じがたい驚異的な偉業をなしとげた。
2017年にはワールドマッチプレイで優勝し、最後の参戦となった2017/18ワールドダーツチャンピオンシップでは決勝まで進み、まだ第一線で戦える実力をもったまま引退したレジェンド中のレジェンド。

PDC設立メンバーとして加わり、真の実力者としてPDCの発展、限界を破り続けダーツのレベルアップに多大な貢献を果たした。

デビュー前、1980年から1986年の間に5回の世界チャンピオンとなっていたエリック・ブリストウのパブに1980年代後半から通い始めた。ブリストウの毎日朝4時間、夜4時間の練習に誰もついて来れなかったが、ある朝フィル・テイラーが来て4時間の練習の後、「夜は何時から?」と聞き、そしてその時間に現れ、その夜の4時間の練習が終わった後には、「明日は何時から?」と聞いたという。そしてテイラーはブリストウと練習をし続けた。
ブリストウはテイラーが言ったことをなんでもスポンジのように吸収し、質問し続けたと回想している。
練習熱心なテイラーはブリストウから資金援助を受けてダーツに専念することができ、1990年にはBDOのワールドダーツチャンピオンシップでブリストウを破りついに世界チャンピオンとなった。
その後、1992年のBDOのワールドダーツチャンピオンシップ、1995年からは2013年までの19年間の間にPDCのワールドダーツチャンピオンシップで14回も優勝し、計16回の世界チャンピオンのタイトルを手に入れた。

特徴:

テイラーは、他の殆どのプレイヤーが20〜24gのストレートバレルとスタンダードフライトを使う中、26gのトルピードバレルと小さいフライトを使用した。
そのダーツの特性を活かし、ダーツがボードに対してほぼ垂直になるように差し、刺さったダーツの上に載せていくスタッキングを用いた。
ポイントが下向きになるようにダーツを刺し、そのバレルに当てるようにスタッキングさせる主流のスタッキングとは異なるものであった。少数派とも言えるダーツと技術で圧倒的な強さを発揮した。

ダーツ:

1990年のBDOワールドチャンピオンシップでは師であるエリック・ブリストウと同じような22gのストレートバレルを使用していた。
2000年以降、ユニコーン のダーツを使うようになり、フェーズ1でリングカットのリングの幅を狭くし、グリップを改良した。
フェーズ2ではダブルリングカットを採用し、フェーズ3では後方のストレートな部分を窪ませた。 2009年のフェーズ4から、ジョン・ロウのダーツに似たトルピードのダーツに変更し、重さも26gとした。
2013年からターゲットのダーツに変更したが、2018年の引退まで同様のタイプのダーツを改良しながら使用し続け、引退後も新しいダーツを発表している。

主な戦績:

1988BDO カナディアンオープン 優勝 (初優勝)
1990BDO ワールドチャンピオンシップ 優勝
BDO ワールドマスターズ 優勝
1992BDO ワールドチャンピオンシップ優勝
1995ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
1996ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
1997ワールドダーツチャンピオンシップ  ワールドマッチプレイ 優勝
1998ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
1999ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
2000ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
2001ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
2002ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
デザートクラシック優勝
2003ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
UKオープン 優勝
2004ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
デザートクラシック 優勝
2005ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
デザートクラシック優勝
UKオープン 優勝
2006ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
USオープン 優勝
2007グランドスラム 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
USオープン 優勝
2008ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
グランドスラム 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
チャンピオンシップリーグ 優勝
デザートクラシック優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
USオープン 優勝
2009ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
グランドスラム 優勝
デザートクラシック優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
UKオープン 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
2010ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
UKオープン 優勝
2011ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
グランドスラム 優勝
チャンピオンシップリーグ 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
2012ワールドマッチプレイ 優勝
プレミアリーグ 総合優勝
チャンピオンシップリーグ 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 優勝
2013ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
グランドスラム 優勝
チャンピオンシップリーグ 優勝
UKオープン 優勝
マスターズ 優勝
2014グランドスラム 優勝
2015ワールドシリーズファイナルズ準優勝
2016チャンピオンズリーグ 優勝
ワールドシリーズファイナルズ準優勝
2017ワールドマッチプレイ 優勝
2018ワールドダーツチャンピオンシップ 準優勝

ひでわん(記)

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エイドリアン・ルイス Adrian
Lewisエイドリアン・ルイス
関連アイテム

ニックネーム: Jackpot

生年月日: 1985年1月21日

出生地: イギリス イングランド Stoke-on-Trent

ホームタウン: イギリス イングランド Stoke-on-Trent

経歴:

MORE

フィル・テイラーと同じStoke-on-Trentという町の出身。
テイラーは目にかけていたようであるがルイスが師弟関係にあったと考えているかどうかは微妙。ルイスは若いころから頭角を現し、2003年、18才の時、British Teenage Openという大会で優勝し、2004年、19才から20才の時にはPDCのUK Open、Las Vegas Desert Classic、World Grand Prixに出場した。(Las Vegas Desert Classic出場時、ラスベガスのカジノのスロットマシンでジャックポットがでて72,000ドルもの賞金を手に入れられるはずであったが、ギャンブルが法的に許される年齢の 21才に達していなかったためもらうことができなかった。ニックネームのJackpotはこのエピソードに由来する。残念なことであるが、そのおかげでいいニックネームになったと語っている。)

2006年(21才)にはPDCの賞金ランキングの 6位となり、2011年(26才)、2012年(27才)には2年連続でワールドダーツチャンピオンシップを制し、賞金ランキングも年連続で2位となった。2016年までランキング5位以内を維持したが、2017年以降、やや成績が低迷している。しかし、2020年のコロナ禍、ライフスタイルを変え、フィトネスに励んで調子を取り戻し、 World Matchplayでは準々決勝に進出した。

特徴:

4フィンガーでストレートバレルを持ち、セットアップせず引きなからアゴを少し上げて口を開け、テンポよく投げる。

ダーツ:

ターゲットのストレートバレルで、リニューアルの度に形状やカットが複雑化していく選手が多い中で、次第にシンプルになっていっている。Gen4は溝なしの部分の前方に14本、後方に3本の溝がある、ストレートバレルの見本のような飽きのこないデザインのバレルである。

主な戦績:

2010ワールドグランプリ 準優勝
2011ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
グランドスラム ベスト4 プレミアリーグ 総合準優勝
2012ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
2013ワールドマッチプレイ 準優勝
グランドスラム ベスト4 マスターズ 準優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ優勝
2014プレイヤーズチャンピオンシップ 準優勝
UKオープン優勝
2015プレイヤーズチャンピオンシップ 準優勝
2016ワールドカップ 優勝 (イングランド) 2020ワールドマッチプレイ ベスト8

ひでわん(記)

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デイブ・チズネル Dave
Chisnallデイブ・チズネル
関連アイテム

ニックネーム: Chizzy

生年月日: 1980年9月12日

出生地: イギリス イングランド St.Helens

ホームタウン: イギリス イングランド Morecambe

経歴:

MORE

マイケル・スミスと同じく、St.Helensに生まれている。
自転車で転び骨を折り、ダーツを始めたのもスミスと同じである。(サッカープレイヤーであったチズネルは17才の時足の骨を折り、ラグビープレイヤーであったスミスは15才のときにお尻の骨を折った。)

2007年に22才の時にBDOの大会で出場し、3年間BDOでプレイし4回優勝したのち、2011年にPDCに参戦した。

チズネルはスミスの10年前に生まれているが、PDCに参戦はスミスよりも3年後のことであった。しかし、PDC参戦翌年の2012年には賞金ランキング9位となり、それ以降、安定して10位付近を維持している。

約10年間のキャリアで、プレイヤーズチャンピオンシップやヨーロピアンツアーでの優勝はあるものの、ワールドグランプリで2回、グランドスラムで1回、プレイヤーズチャンピオンシップで1回の決勝進出経験があるがプレミアイベントの優勝経験はまだない。主な戦績をみても準優勝が並んでいる。2010年のBDOのワールドヴァン・ガーウェンを相手に5-0で勝利し準決勝に進出して、賞金ランキング6位となった。いわゆるメジャータイトルをいつ、どのトーナメントでとるのか楽しみな選手。

特徴:

スムーズに投げる他のトッププレイヤー逹と異なり、ダーツを投げ方はダイナミックで、3本とも同じフォロースルーになるとは限らない。いわゆる模範的な綺麗な投げ方ではないが、110を超えるアベレージを記録することもあり、2015年のグランドスラム、2019年のジブラルタルダーツトロフィーではナインダーツを決めている。

ダーツ:

2019年末にターゲットからハローズに移籍して、ハローズのゴールドとブラックのコーティングが施されたクールな外観のストレートバレルを使用している。

主な戦績:

2007BDO ゴールドカップ 優勝
BDOマン島オープン 優勝
2009BDO ブリテッシュオープン 優勝
BDOランカシャーオープン 優勝
2010ワールドチャンピオンシップ 準優勝
2012UKオープン ベスト4 2013ワールドマッチプレイ ベスト8
ワールドグランプリ 準優勝
2014ワールドマッチプレイ ベスト8
グランドスラム 準優勝

ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト8
2015ワールドマッチプレイ ベスト8
ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト8
2016ワールドマッチプレイ ベスト8
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ 準優勝
マスターズ 準優勝
2018ワールドマッチプレイ ベスト8
2019ワールドグランプリ 準優勝
デンマークオープン 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト8
2020マスターズ ベスト8
2021ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4

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レイモンド・ヴァン・バーナベルド Raymond van
Barneveldレイモンド・ヴァン・バーナベルド
関連アイテム

ニックネーム: Barney

生年月日: 1967年4月20日

出生地: オランダ Hague

ホームタウン: オランダ Hague

経歴:

MORE

6、7才のころ、休暇で訪れた場所にあったダーツのゲームで大人を負かしていたという。才能があったのかもしれないし、その時の楽しかった記憶がダーツに向かわせたのかもしれない。
16才でダーツの大会に出始め、仲間と昼休みに練習していた。17才の時の誕生日プレゼンとにダーツボードをもらい、祝金でダーツを買い、大きな大会に出始め、 その翌年のロッテルダムオープンに17才の時に優勝した。
その後、BDO、PDCで活躍し、イギリス人だけに占有されていたトッププレイヤーの座を切り崩した。オランダでのダーツ人気を高め、ダーツの強豪国とした功績は大きい。

BDOで4回、PDCで1回、計5回ワールドチャンピオンシップで優勝し世界チャンピオンになっている。
とてもファンを大事にしていて、ある試合の前にツィッターで時間限定で質問を受け付けたときには、質問が殺到したが、ほとんどの質問に時間を顧みず自分で答えるほどであった。
彼の熱烈なファンはバーニー・アーミーと自称し、そう呼ばれていた。

2019年のプレミアリーグで突然引退を表明し、輝かしい戦績を残して2019/20ワールドダーツチャンピオンシップを最後に引退した。しかし復帰を表明して2021年1月のQスクールに参加し、ツアーカードを取り戻すと、2021年2月のプレイヤーズチャンピオンシップの3戦目で早くも優勝した。

特徴:

左利きでサインは左手で行うがダーツは右手で投げる。上体をほとんど動かさず、極めてスムーズで力みが全く感じられないスローである。

ダーツ:

2017年にユニコーン からターゲットに移籍した。ターゲット独特のトラペゾイダルグリップと呼ばれる独特な形状のカットを採用したストレートバレルである。

主な戦績:

1984ロッテルダムオープン 優勝 (初優勝) 1987BDOベルジァンオープン 準優勝
1990BDOヨーロッパカップシングルズ 準優勝
1995BDO ファインダー マスターズ 優勝
1998BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
1999BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
2001BDOワールドマスターズ 優勝
BDO ファインダー マスターズ 優勝
2003BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
BDOワールドダーツトロフィー 優勝
BDOインターナショナルダーツリーグ 優勝
BDO ファインダー マスターズ 優勝
2004BDOワールドダーツトロフィー 優勝
BDOインターナショナルダーツリーグ 優勝
BDO ファインダー マスターズ 優勝
2005BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
BDOワールドマスターズ 優勝
2006BDOインターナショナルダーツリーグ 優勝
UKオープン 優勝
2007WDF ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
デザートクラシック 優勝
UKオープン 優勝
USオープン 準優勝
2008ワールドグランプリ 準優勝
2009ワールドグランプリ 準優勝
2010ワールドマッチプレイ 準優勝
2011ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト4
2012グランドスラム 優勝
2014プレミアリーグ 総合優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト4
2015マスターズ 準優勝
2017チャンピオンズリーグ ベスト4
2018マスターズ 準優勝

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サイモン・ウィットロック Simon Whitlockサイモン・ウィットロック 関連アイテム

ニックネーム: The Wizard

生年月日: 1969年3月3日

出生地: オーストラリア Cessnock

ホームタウン: オーストラリア Hornsby

経歴:

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2002年(33才)のWDF オーストラリアンマスターズした後、主にPDCの大会に参加し、PDCのオセアニックマスターズで優勝、2002/03PDCワールドダーツチャンピオンシップでベスト16、2003年のPDCのUKオープンでベスト32となったが、その後2009年までは主にWDFとBDOのトーナメントに参加して優勝を重ねた。

2007/08PDCのワールドダーツチャンピオンシップの参加資格があったが、2008年のBDOワールドチャンピオンシップ出場を選んだ。その2008年のBDOワールドチャンピオンシップでは準優勝となり、翌年には2009/10PDCワールドダーツチャンピオンシップに出場したが、それも準優勝となった。すなわち、2年連続で両団体のワールドダーツチャンピオンシップで準優勝となる珍しい経歴を持つ。
2012年のヨーロピアンチャンピオンシップで優勝し、プレミアイベントのタイトルを取得している。

特徴:

オーストラリアを代表する選手であり、束ねた長い後ろ髪と、長い顎髭の独特の風貌で知られている。
ステージ上では常に落ち着いており、精神的な強さがうかがえる。失礼な態度を取られた時ですら落ち着いて大人の対応を見せる。

上体がダーツ ボードに向き合うように構えて投げる。
時々思い切ったアレンジを見せる。2020年PDCのワールドマッチプレイでは120残を20シングル-インブル-インブルでフィニッシュした。122残から18トリプル、18ダブル、16ダブルなどダブル-ダブルのフィニッシュを見せることもよくあって、見る者を驚嘆させる。

ダーツ:

中心付近が大きく窪んでいるとても特徴的なバレルを使用している。珍しい形状で、村松プロのライジングサンと並んでグリップと投げ方がマッチするプレイヤーには貴重な形状である。

主な戦績:

2005BDOインターナショナルダーツリーグ ベスト4
2006BDOインターナショナルダーツリーグ ベスト4
BDOジャパンオープン 優勝
2007BDOワールドマスターズ ベスト4
2008BDOワールドチャンピオンシップ 準優勝
2010ワールドダーツチャンピオンシップ 準優勝
ワールドマッチプレイ ベスト4
2012ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
プレミアリーグ 総合準優勝
チャンピシップリーグ 準優勝
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト4
2013ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト8
ヨーロピアンチャンピオンシップ 準優勝
2014ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4
ワールドマッチプレイ ベスト4
2017ワールドグランプリ 準優勝
2020グランドスラム ベスト4

ひでわん(記)

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エリック・ブリストウ Eric Bristowエリック・ブリストウ 関連アイテム

ニックネーム: Crafty Cockney

生年月日: 1957年3月25日

没年月日: 2018年4月5日

出生地: イギリス イングランド Hackney

ホームタウン: イギリス イングランド Staffordshire

経歴:

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自伝によるとティーンエイジャーの時には治安の悪い地域に住んでいて、犯罪行為を行うグループに属し、店や住宅に進入して窃盗を行い、車を盗み、喧嘩に明け暮れており、警察の世話になったり命の危険を感じる時もあったという。
しかし、ダーツと出会い、お金を稼げるようになった時にまっとうな人間になれたと感じ、犯罪行為をきっぱりとやめた。
ダーツはブリストウにとって正に救いであり、ダーツが無かったら牢屋に入っていたか大きな犯罪を犯してしただろうと回想している。

後に世界チャンピオンとなり、イングランド代表として戦い、大英帝国勲章を得た栄光を考えると、自分の才能を発揮できるダーツと出会ったことは途轍もなく大きな幸運であった。

また、1990年代初頭には人気が低迷していたダーツを窮状から救うべく立ち上がり、BDOの抵抗にあっても断固としてPDCを設立し、今日のようにダーツを世界的に発展させる礎を築いた。
後にワールドチャンピオンシップに14回の優勝を果たすことになったデビュー前のフィル・テイラーにダーツを教え、ダーツに専念できるように資金を援助した。ブリストウがダーツ界に影響は計り知れない。

ダーツを始めたきっかけは11才の時の誕生日プレゼントでダーツボードをもらったことであり、瞬く間に上手くなった。
12才の時にはなかなかの腕前であった父親に勝つようになり、14才の時には父親に初めてのタングステンのダーツを買ってもらい、アベレージが急上昇した。
15才の時には、ダーツをするので勉強は必要無いと学校を説得し、6ケ月早く学校を去り、朝の11時から3時までパブでダーツを投げ、食事をしてから6時から閉店までダーツを投げていた。
16才の時には、平日働いて得たお金よりも、週末ダーツで稼ぐお金の方が多くなり、17才の時は、地域のダーツリーグで投げるのをやめて、もっと稼げる大きなトーナメントに出るようになった。優勝すると、3週間アメリカを旅行しながらダーツトーナメントに出場できる大会で優勝し、アメリカを旅した。その時にパブで警官の絵とともにCrafty Cockneyと書いてある赤いシャツが気に入り、それを5枚も買って、テレビ放映される大会に出場したのが、Crafty Cockneyの由来である。
18才の時には既にフルタイムのダーツプレイヤーになっており、20才の時には当時最も大きく賞金額が最も高かったBDOのワールドマスターズ(1974年から開催)という大きな大会で優勝し、1980年 22才の時にBDOワールドチャンピオンシップ(1978年から開催)で優勝し、世界チャンピオンとなった。

その後、1980年から1986年の間に5回世界チャンピオンとなり、数々の名勝負を繰り広げ、日本を含めて世界中のトーナメントをめぐり優勝し続けた。奔放な発言が物議をかもしたりしたが、引退後は解説者等として活躍していたが、2018年にプレミアリーグが行われていたリバプールの会場で倒れ、そのまま波乱の人生を閉じた。突然の訃報にダーツ界は悲しみに包まれた。

特徴:


 ダーツを低く構え、小指を立てるのは11才の時にダーツボードをもらってまもなく決めたスタイルで、バレルの後ろを持つために小指がポイントの先端に当たるために小指を外側に立てるようにした。このスタイルを父親に「気取った奴が紅茶を飲む時みたいだな。」とからかわれた時に「これが僕のやり方で、これからもずっとこれで行く。」と答えたという。

ステージ上では表情、態度とも極めてクールで、まるでドラマを演じている役者のようにプレイし観客を引き込んだ。狙ったところに入らなくても、一瞬起こったことが信じられないような、表情を浮かべることもあるが、うなだれることなく、ゆっくりとダーツを取りに向い、フィニッシュすると軽くガッツポーズをしたり歓声に答えて手を上げた。

投げ方はしっかりとセットアップしてから、右の頬付近に引いてから投げている。グリップは大きく外側に曲げることができる親指を用いて人差し指と中指でバレルを挟み、薬指で先端を支え、小指を外に広げて、テイクバックで握り込む。セットアップした時のダーツの向き、テイクバックした時の止め方は年代により異なる。その投げ方の変化は、イップスとの戦いの痕跡でもあるようだ。晩年は、右の頬付近まで引かずに、手首を曲げ顎付近から投げるように変化した。

ダーツ:


ストレートダーツの原型ともなっているリングカットのストレールバレルを用いた。リングカットのバレルを用いていたが、晩年はローレットのバレルを用いた。初期には今は存在しないDurroというメーカーのバレルを使用していたが、Harrowsに移籍した。現在はRed Dragonがブリストウモデルを販売している。

主な戦績:

1976WDFノースアメリカンオープン ベスト4 (初出場)
1977BDOワールドマスターズ 優勝
  1979BDOワールドマスターズ 優勝
WDFワールドカップ チーム、ペア優勝
1980BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
1981BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
BDOワールドマスターズ 優勝
1982WDFワールドカップ チーム 優勝
1983BDOワールドマスターズ 優勝
WDFワルードカップ チーム、ペア、シングルス優勝
1984BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
BDOワールドマスターズ 優勝
1985BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
WDFワールドカップ シングルス、ペア優勝
BDOワールドマッチプレイ優勝
1986BDOワールドチャンピオンシップ 優勝
1987 WDFワールドカップ チーム、ペア、シングルス 優勝
1988WDFトーキョーワールドダーツグランプリ 優勝
BDO MFI ワールドマッチプレイ 優勝
1989BDOワールドチャンピオンシップ 準優勝
WDFワールドカップ ペア、シングルス優勝
BDOワールドマスターズ 準優勝
1990BDOワールドチャンピオンシップ 準優勝
BDOヨーロッパカップシグルズ チーム 優勝
1991BDOワールドチャンピオンシップ 準優勝
WDFワールドカップ チーム優勝

ひでわん(記)

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ラス・ブレイ Russ Brayラス・ブレイ 関連アイテム

ニックネーム: The Voice

生年月日: 1957年6月22日

出生地: イギリス イングランド South Okendon

ホームタウン: イギリス イングランド Cambridgeshire

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経歴:

PDCのレフェリーは、大観衆の前で最高の名誉と多額の賞金がかかった試合を取り仕切り、間違いなくダーツを確認し、素早く計算してコールし、かつ、残りスコアを聞かれたら答え、フィニッシュの判断を行う。
そしてスムーズにかつ公正に試合を運ぶためにアナウンスを行い、ルールに従うように選手に指示し、選手間でトラブルがあったときには対処する。
例えつまらない試合でもコールでエキサイティングにするのがレフェリーの仕事である。
そのような重要な役割を行っているレフェリーとして最も有名な人物がラス・ブレイであろう。

鳴り響くようなワンハンドレッドエイティのコールで知られるラス・ブレイは警官であり足場職人であり、もともとダーツ選手であった。
同年齢のエリック・ブリストウとペアを組んだこともある。

ある日、地域のリーグ戦でレフェリーが現れなかったため代役を努めたのがきっかけで、地域のレフェリーとなった。フルタイムのレフェリーではなかったが、1993年にBDOとPDC(元WDC)が完全に分裂すると、PDCから予備のレフェリーにならないかとの打診を受け快諾した。その後、PDCは急速に発展するとともにラス・ブレイのコールはゲームを盛り上げ、最も名を知られレフェリーとなった。何が人生の転機となるか分からないものである。

1996年のワールドマッチプレイでPDCのレフェリーとしてデビューしフィル・テイラーの最初の9ダーツをコールした。

1996/97年には初めてワールドダーツチャンピオンシップのレフェリーを努め、さすがに緊張したという。一試合目は無事にこなした。しかし、『二試合目は、シングル20、シングル19が2本だったけども、シングル19一本をシングル7と思って46とコールしたんだ。間違いを指摘されたらシングル20のことを忘れて「すみません38!」とコールしてしまってね。それでまた「すみせん58!」。』と回想している。
ラス・ブレイ自ら間違えるということを語ってくれるところは、我々に希望を与えてくれる。

今は緊張せずゲームを楽しみにしていてワクワクすると言っている。
2008年には10フィートの距離からインブルに当て、ギネス記録となっている。
その他、声優、ボクシングのアナウンサーとしても活躍している。

PDCアジアンツアーにもメインコーラーとして訪れることがあり、PDCの発展のために尽力している。またコーラーの指導・育成にも貢献している。

特徴:

誰にでもラス・ブレイがコールしているとわかる非常に特徴のある声でコールを行う。
特に180は唸るようでもあり、吠えるようでもあり、シャウトして歌うようでもあり、試合を盛り上げる。ラス・ブレイがレフェリーをしているときは180が待ち遠しく感じる。
ステージ上ではにこやかに選手と挨拶し、話している姿を見ることができるが、ガッチリとした体格で堂々としており、威厳を感じさせる。

ひでわん(記)

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ガーウェン・プライス Gerwyn
Priceガーウェン・プライス
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ニックネーム: The Iceman

生年月日: 1985年3月7日

出生地: イギリス ウェールズ Cardiff

ホームタウン: イギリス ウェールズ Cardiff

経歴:

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6才の時(1991年)にラグビーを始め、19才の時(2004年)にはCross Keyというチームでラグビーのプロ選手として活躍していた。
2012年(27才)にフッカー(フォワード)としてプレーしトライを決めて、SWALEC Cupという大会でチームを優勝に導いている。
額の傷はラグビーで負った怪我ではなく、2010年(25才)に「警備員」として働いてた時に暴行を受け、重症を負ったためである。
ラグビー選手として活躍していたが、趣味で金曜日の夜にダーツを投げていて上手くなり、2013年ごろから水曜日に大きな大会に出るようになった。共にプレーしていたウェールズのプロ選手から、強くQスクールに参加するように進められ、ラグビーでまだ活躍していたにもかかわらず、2014年のQ-schoolに参加し、ツアーカードを取得し、ラグビーを辞めてダーツに転向した。すぐに頭角を現し、2018年、2019年とグランドスラムで2年連続優勝。
2020年にはワールドグランプリで優勝、2021年はついにワールドダーツチャンピオンシップで優勝し、世界チャンピオンとなった。

特徴:

ラグビーで鍛えた筋肉質の体で腕を伸ばし、ダーツを立ててセットアップしてから力強くリリースする。とにかく20のダブルに合わせるようにアレンジしていく。

フィニッシュを決めると対戦相手が誰であれ、フィニッシュのスコアがあまり高くない場合でも、ボディビルのようなポーズで雄叫びをあげる。時に誤解され、時に行き過ぎで物議を醸すが、相手に向かってではなく、カメラや観客に向かってであり、自分を奮い立たせ、試合を盛り上げるためのものであるようだ。
リードされても吠えて自分を燃え立たせ、逆転につなげる。観客がなく、フロアで行われるプレイヤーズチャンピオンシップでは吠えない。過去鈴木未来プロとグランドスラムで2回対戦しているが、その時は派手なアクションは見せず、紳士的な一面を見せた。

優勝して世界チャンピオンとなった2021年のワールドダーツチャンピオンシップでは、最後の優勝を決めるダブルがなかなか決まらず、設置されたステージの上をかなり長く歩き、戻ってから投げて決めることができ、吠えることなく安堵したように両肘を両膝につけるように深く体を丸めた。

以前のラグビーのコーチは、プライスのことを思い出し、もの静かな選手であったと回想している。また、ウィットロックは一番ジョークを言うのはプライスだと言っている。

ダーツ:

レッドドラゴン製の間隔を空けてシャークカットが入り、後方にV字上の珍しいカットが入ったバレルを用いている。カットには青いラインが入っていて、アイスマンのダーツらしく氷のようなひんやりと冷たそうな印象を与える。前の方を持って振り抜けばプライスの強さが理解できるかもしれない。

主な戦績:

2014年 Qスクール2日目 ベスト2 ツアーカード取得
2015年 ワールドマッチプレイ ベスト8
2016年 プレイヤーズチャンピオンシップ Barnsley 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Coventry 優勝
2017年 UKオープン 準優勝
ワールドカップ 準優勝
2018年 ワールドグランプリ ベスト8
グランドスラム 優勝
マスターズ ベスト8
ワールドシリーズファイナルズ ベスト4
インターナショナルダーツオープン 優勝
2019年 グランドスラム 優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 準優勝
チャンピオンリーグオブダーツ ベスト4
インターナショナルダーツオープン 優勝
2020年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4
UKオープン 準優勝
マスターズ ベスト8
ベルジアンダーツチャンピオンシップ 優勝
ワールドシリーズオブダーツ 優勝
ワールドグランプリ 優勝
ワールドカップ ウェールズ優勝
2021年 ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝

ひでわん(記)

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ディミトリ・ヴァン・デン・バーグ Dimitri
Van
Den Berghディミトリ・ヴァン・デン・バーグ
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ニックネーム: The DreamMaker

生年月日: 1994年7月8日

出生地: ベルギー Antwerp

ホームタウン: ベルギー Merksem

経歴:

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ディミトリの父親クリスはベルギーでは強いプレイヤーで、ディミトリが4才の時にはベルギー代表としてWDFワールドカップシングルスで準々決勝まで進み、ディミトリが7才の時にはBDOフレンチオープンで優勝するような名選手であった。
そのため2才の頃からダーツで遊び、名プレイヤーのダーツのビデオを見せてもらいながら育った。

2014年(20才)でQスクールに参加したが、ツアーカードは取れなかったが、2015年にユースツアーの賞金ランキングで1位となりツアーカードを取得した。
2018年のグランドスラムでナインダートフィニッシュを決めたり、ステージ上でのダンスで目立つものの2019年まで大きな大会で優勝することはなかった。
しかし2020年、新型コロナの影響で思わぬ経験を得た。
ベルギーに住んでいるディミトリは、新型コロナの影響でイギリスから帰国することができなくなり、世界チャンピオンのピーター・ライトの家に3月から3ヶ月滞在し一緒に練習したり、農場の卵の回収を手伝って家族同様に過ごしたのである。ディミトリはこの滞在をとても貴重な体験であったと語っている。
その直後に、これまで出場資格すら得られなかったワールドマッチプレイ(ワールドダーツチャンピオンシップの次に賞金が高い大会)に出場し優勝することができた。このピーター・ライト家の滞在で得たものは大きかったようである。

2015年から徐々に賞金ランキングのポジションを上げてきていたが2019年は賞金ランキングで29位であった。しかし、2020年は一気に9位に浮上した。
期待の若手で、ダーツの未来を担う自負がある。トッププロの仲間入りを果たしたが、奢ることなく低いランキングから上がってきたことは忘れないと言っている。

特徴:

ステージに上がるとステップを踏んでブレイクダンスのようなダンスパフォーマンスを見せる。しかし、試合中は派手なパフォーマンスはせず、特に苛立ちや怒りなどの感情を見せることはない。インタビューでは、気持ちを正直に表現している。また熱く情熱を語り、常に前向きな発言をして、相手を気遣い、周囲への感謝を示す。

トッププレイヤーの中では最も前傾の少ない選手で、ほぼ直立した状態から顔の横にダーツを引いて投げる。

ダーツ:

ダーツを始めた時にはVincent Van Der Vooltのダーツを使っていたと回想している。
現在はユニコーンのダーツを使用。バランスが良く持ちやすく、長く愛用できそうなシンプルなリングカットのダーツである。

主な戦績:

2013年 ブリティッシュティーンエイジオープン 優勝
チャレンジツアー England 優勝
2014年 ディベロップメントツアー England(x3)(x3) 優勝
2015年 ディベロップメントツアー England(x3)(x2) 優勝
2016年 プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト 32
2017年 ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト 32
ワールドシリーズファイナルズ ベスト8
ユースワールドチャンピオンシップ 優勝
2018年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト8
グランドスラム ベスト8
ワールドカップ ベスト4
ユースワールドチャンピオンシップ 優勝
2019年 ワールドグランプリ ベスト 32
ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト 32
2020年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト8
ワールドマッチプレイ 優勝
UKオープン ベスト8

ひでわん(記)

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ロブ・クロス Rob Crossロブ・クロス 関連アイテム

ニックネーム: Voltage

生年月日: 1990年9月21日

出生地: イギリス イングランド Kent Pembury

ホームタウン: イギリス イングランド  East Sussex Hastings

経歴:

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家族がみんなダーツをやっているので11才からダーツを始め、数ヶ月後には大会で優勝し、15才の時にはプロになることを夢見るようになった。
経済的なこともありPDCのような大会には参加できなかったが、運命の2016年2月20日土曜日、早朝に叔父がノリッジで行われるUKオープンのアマチュア予選に連れて行くと言って現れた。まだ寝ていたロブは「行かないよ。」と断ったが叔父は諦めず、根負けしたロブは行くことにした。片道約250キロになる距離を車で行き、アップもそこそこにUKオープン予選に参加した。PDCのプレミアイベントであるUKオープンは全ツアーカード保持者に加えて、ツアーカードを持たないアマチュア選手でもライリーズというパブで行われるアマチュア予選を通過すると参加することができる。そこでなんと優勝したロブは、UKオープンの参加資格を得て、UKオープンではベスト32となり3000ポンドの賞金を手にした。
これをきっかけに、仕事を辞めてPDCチャレンジツアーの16戦全戦に参加し、9ダートフィニッシュを行うなどして3回の優勝を飾り、チャレンジツアーのトップとなって、Qスクールを経ずに2017年からのツアーカードを得た。

2017年はプレイヤーズチャンピオンで4回優勝し、2017/18ワールドチャンピオンシップで準決勝でフルセット・フルレグの激戦の末にヴァン・ガーウェンを破り、決勝でフィル・テイラーに勝ち、10番目の世界チャンピオンとなった。
初出場で優勝したのは今のところロブ・クロスだけである。2年で全くお金が稼げなかったら辞めると決意してダーツに専念してから、2年後に辞めるどころか世界チャンピオンに登りつめ、その後も好成績を上げ、賞金ランキングでは上位をキープしている。

特徴:

D16で上がるのが好きないわゆる典型的なザンニスト。
世界チャンピオンとなった2018年のヴァン・ガーウェンとの準決勝ラストレグでは140残からT20に入れ80残からT16-D16をトライした。テイラーとの決勝のラストレグでは140残からT18-T18-D16で勝利した。
アレンジはよく考えており、D16で上がるプレイヤーには参考になる。

フォロースルーでは手を伸ばしきり、力強く、思いっきりよく投げる。外見も話し方も優しく、ステージ上でのマナーは良く、好印象を与える選手である。

ダーツ:

ターゲットのシンプルなリングカットのストレートバレルを用いていたが、ジェネレーション2となって、一見シンプルに見えるが複雑なカットのバレルに進化した。

主な戦績:

2015年 BDO ワールドマスターズ ベスト 48
2016年 チャレンジツアー England(x3) 優勝
2017年 グランドスラム ベスト8
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト4
ワールドシリーズファイナルズ ベスト8
プレイヤーズチャンピオンシップ Barnsley(x2) 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Ireland 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Milton Keynes 優勝
2018年 ワールドダーツチャンピオンシップ 優勝
マスターズ ベスト8
チャンピオンリーグオブダーツ ベスト8
ワールドカップ ベスト8
ブリスベーンマスターズ 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Wigan 優勝
2019年 ワールドマッチプレイ 優勝
ワールドグランプリ ベスト 16
UKオープン 準優勝
ブレミアリーグ 総合 準優勝
ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝

ひでわん(記)

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ネイサン・アスピナル Nathan
Aspinallネイサン・アスピナル
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ニックネーム: The Asp

生年月日: 1991年7月15日

出生地: イギリス Stockport

ホームタウン: イギリス Stockport

経歴:

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9才のころからサッカーの選手としてプロチームに目をつけられ、マンチェスター・ユナイテッドのゴールキーパーアカデミーに推薦されて属していた。プロチームから契約のオファーを受けたこともあるほどのサッカー選手だったが、15、16才のころ、身長が足りなかったためアカデミーを退学することなった。失意の中、16、17才のころダーツプレイヤーだった父と祖父の影響でダーツを始め、練習すればするほど上達し、ダーツが好きになった。

2012年からPDCのディベロップメントツアーやチャレンジツアーに参加していたが、給料に惹かれ、軍隊にも応募した。しかしそれも健康上の問題で失格となったのが2015年のQスクールの2週間前のことであった。パブにいた地主がQスクールを勧めるので、「それほど上手くないし、金もない。」と言ったことろ、Qスクールの参加費を出してくれたので参加したらツアーカードを得ることができた。

しかし、あまり活躍できず2016年末にツアーカードが失効し、2017年のQスクールに参加したが惜しくも再取得にも失敗した。ここでツアーカードを失ったことは、その大切さを悟る貴重な体験と語っている。

2017年はチャレンジツアーと補欠選手としてプレイヤーズチャンピオンシップに出場し、やる気と自信を取り戻し、再び2018年のQスクールに参加し、好成績でツアーカードの再取得に成功した。その後、半年は思うような結果が残せなかったが、経済的な後ろ盾がないままフルタイムの事務職の仕事を辞め、会計士になる勉強も辞めて、自分を信じて必死に練習した結果急激に強くなった。フィル・テイラーが毎日8時間練習したと聞いていたので、自分もそうするべきだと思ったという。

2018年にプレイヤーチャンピオンシップで優勝すると、2019年、ワールドダーツチャンピオンシップで準決勝に進出し、2019年のUKオープンで優勝し、2020年には再びワールドダーツチャンピオンシップで準決勝に進出し、プレミアリーグでは総合準優勝となった。2020年末の時点ではPDCの賞金ランキング6位となっている。数多くの挫折を経験し、克服し強くなってきた選手である。

特徴:

テイクバックしながら体重を移動し力をため、リリースの時にその力を解き放つような感じで投げているように見える。どんな時でも一本一本に気合を感じる投げ方である。

ダーツ:

バレルの後部を持って投げるため、この部分のカットは重要であり、さんざん試して決めたものである。バレルの中程のリングカットは、指の位置を確かめるために入れている。

ニックネームのThe Aspは名前Aspinallの一部であるとともにAspという蛇の一種の名前である。そのためユニフォームもそうであるようにフライトはウロコのデザインになっている。バレル先端のカットはウロコのようだと本人は表現している。

主な戦績:

2013年 BDO ワールドマスターズ ベスト 272
2015年 デベロップメントツアー England(x3) 優勝
2017年 チャレンジツアー England 優勝
2018年 プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト 32
プレイヤーズチャンピオンシップ Barnsley 優勝
2019年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4
ワールドマッチプレイ ベスト 32
ワールドグランプリ ベスト8
UKオープン 優勝
グランドスラム ベスト 32
ヨーロピアンチャンピオンシップ ベスト 16
ワールドシリーズファイナルズ ベスト 24
USダーツマスターズ 優勝 2020年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト4
ワールドマッチプレイ ベスト 32
マスターズ ベスト4
PDC ホームツアー 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Barnsley(x2) 優勝

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ホゼ・オーガスト・オリベラ・デ・ソーサー Jose Augusto
Oliveira
de Sousaホゼ・オーガスト・オリベラ・デ・ソーサー
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ニックネーム: The Special One

生年月日: 1974年2月25日

出生地: ポルトガル リスボン Azambuja

ホームタウン: スペイン Torrejon de Ardoz

経歴:

MORE

スペインに住んでいるがポルトガル出身の選手。
The Special Oneのニックネームは尊敬するポルトガル出身のサッカーの名監督 ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドの監督を務め2020年現在トッテナムの監督)のニックネームSpecial Oneに由来している。

2020年に急に現れたように見えるがダーツ歴は長く、2012年にはすでにワールドダーツチャンピオンシップに出場している。その後はキッチンを据え付ける仕事をしながら主にヨーロッパのソフトダーツで活躍していた。
2017年のQスクールに参加し、ツアーカードは取れなかったが2018年のワールドダーツチャンピオンシップの予選で優勝し、2019年のワールドダーツチャンピオンシップに2度目の出場を果たしている。その直後にPDC参加解禁となったため大勢の強いBDOプレイヤーが参加した厳しい2019年のEUのQスクールでツアーカードを取得した。
2019年の夏には仕事を辞めダーツに専念するようになり、プレイヤーズチャンピオンシップで2回優勝するなどして、2019/20ワールドダーツチャンピオンシップに3度目の出場を果たした。

仕事を辞めて臨んだPDC初年度の2019年にプレイヤーチャンピオンシップの2度の優勝はあるものの、その後はあまり大きな結果が出せなかった。しかし3回も世界チャンピオンとなったGren Durrantに「あなたは私よりずっと上手いんだぞ。」と励まされて自信をつけていき、2020年10月18日にドイツで行われたヨーロピアンダーツグランプリでヴァン・ガーウェンを破って優勝し、2020年10月29日のヨーロピアンチャンピオンシップの大舞台でナインダートフィニッシュを記録した。
そして、ついに2020年11月の初出場したグランドスラムでジェームズ・ウェィドを破って優勝し、賞金125,000ポンド(約1750万円)を得て、PDCのプレミアイベントで優勝した初めてのポルトガル人となった。強豪がひしめくPDCで3番目に大きい大会であるグランドスラムの優勝は、母国のポルトガル、ホームタウンのスペインで大きな話題となり、2つの国のダーツプレイヤーに希望を与えた。
大きな躍進の理由として
(1)練習を仕事を辞めてから1日6時間やるようになったこと
(2)スポンサー(トリニダート)が新しいダーツを作ってくれたこと
(3)それに加えて勝ち負けに関係なく試合を楽しみ、ベストを尽くしたいと思うようになったこと
を挙げている。
2021年はプレミアリーグの選手に選定されて出場する。

特徴:

本人が言うように、ステージ上ではダーツを楽しんでいるように見え、緊張を感じさせない。
スティールダーツを本格的に始めたのは2017年からでもあるが、あまり繊細なアレンジは見せないし、計算を間違えたり、残りスコアを勘違いすることが多い。しかし、それでも動揺せずフィニッシュしてしまう恐ろしい実力を持つ。
「フィニッシュはフィニッシュだ。」ととても良い笑顔を見せている。アレンジを気にするようになったら、さらに強くなるのか、逆に弱くなってしまうのか。誰にもわからないが、アレンジが苦手なプレイヤーにとって心強い存在である。

ダーツ:

日本では有名なトリニダートのダーツを長らく使用しており、その新しいダーツを得たことを今年の素晴らしい結果の原因として挙げている。トリニダートの名前を広く世界に知らしめることになった。ちょうど真ん中ににカットがない部分があり、それを挟むように異なるカットのストレートバレルで、モデル2から長さを40.2mmから55.0mmと長くし、重さを15gから18gへと重くした。

2009年 カタロニアナシャナルチャンピオンシップ 優勝
2011年 WDF ワールドカップシングルス ベスト 64
ワールドダーツチャンピオンシップ西ヨーロッパ予選 優勝
2012年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト 72
2013年 ブルシューター ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝
2018年 ワールドダーツチャンピオンシップ西ヨーロッパ予選 優勝
2019年 ワールドダーツチャンピオンシップ ベスト 96
プレイヤーズチャンピオンシップファイナルズ ベスト 32
プレイヤーズチャンピオンシップ Barnsley 優勝
プレイヤーズチャンピオンシップ Ireland 優勝
2020年 グランドスラム 優勝
ヨーロピアンダーツグランプリ 優勝

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