知りたい!台湾のダーツ事情

親日家の多い台湾。
グローバル対戦でも台湾のプレイヤーと当たることがありますね。
今回は、そんな台湾のダーツ事情をエスダーツ台北店のスタッフのみなさんに伺いました。

台北市及びその周辺の新北市が最も多く、
次いで台湾中部の台中、南部の高雄がダーツ設置店舗の多い地域になります。

亜熱帯で雨の多い台湾。
ビリヤードと共に室内競技として老若男女に幅広く認知されています。
メジャースポーツは野球やバスケットボールなのですが、それらとダーツを比較した場合ですとその差はまだまだ大きいようです。

旧S-DARTS台北店(2019年当時)

都市部はダーツショップをはじめ、昼から開いているアミューズメント施設でプレイしているようですが、マシンやボードを設置しているお店は多くはなく、台湾全体で見れば授業や仕事が終わってからダーツバー等で友人と合流する事が多いです。

台湾は2022年現在、メジャーなマシンであるDARTSLIVE及びPHOENIXの 設置店舗で投げ放題は行われておりません。

ワンドリンク制に近い制度で言いますと「最低消費」という制度がダーツの関係店舗のみならず、座席やテーブルのある飲食店によく見かけられます。
「最低消費」とは日本の飲食店で見かける「チャージ」とは異なり、
そのお店の入店に際して一人当たり〇〇元以上の注文をお願いします、というものです。
エスダーツ台北店のようなダーツショップですと最低消費はありません。

バーの看板を掲げているお店に関しては18歳未満の入場を断られる場合があります。
(台湾の飲酒可能年齢は18歳からで基本的に店内喫煙は不可です。
ゲームセンターも時間によって入場できる年齢が制限される場合があります。)

また都市部では路面店以外にビルの中に入居している店舗もあり、
ビルの入り口に管理人さんがいる事がある為、一見入りにくく感じる事があるかもしれません。
路面にあり、店内の様子が一目でわかるようなお店ですと不安なく楽しんで頂けると思います。

STEELダーツで言いますと、最近日本で増えている「FIDOダーツ」というSTEELダーツマシンが台湾のメーカーになりますが、
日本に比べてソフトダーツもSTEELも歴史が浅い台湾では現在の所そこまで多くの方はプレイをしていません。ですがPDCへの出場を目指す大会予選等は行われていますので、今後日本同様に増えていくのではないかと思います。

日本ではよく見かける投げ放題はあまり見られず、
入店時にマシンの番号指定をされることも、ほぼありません。

変わった部分では日本では良く見られる
DARTSLIVE及びPHOENIXの併設店がありません。

居酒屋のような普通の飲食店にダーツ台が置いてあったりもします。
また、新しいプレーヤーの多い台湾。通信対戦よりは
友人同士や、来店しているお客さん同士で一緒に投げる事が多いと思います。

いくつかプロ資格を認定する団体及び年間ツアーがありますが、
経済的な面ではダーツのプロ活動のみで生計を立てることは出来ません。
ダーツ以外での収入源を持っている選手が大半です。

男性選手は

台湾ダーツ市場の創成期から活躍し続けている
廖英州(Enzo Liao)[ENZO(エンゾー)]選手

SUPER DARTS 2018出場経験のある
許粢盛(Hsu TzuーSheng)[背刺(ペイスー)]選手

台湾人選手で初めて日本のPERFECTに参戦した
沈天行(Ivan Shen)[Ivan/小天(シャオテン)] 選手

が有名で、

女性選手は

張晏榕(Lucy Chang)[LUCY(ルーシー)] 選手が

実力・人気を兼ね備えていると思います。

台湾のダーツ選手はダーツのみで生活を築くことがまだまだ難しく、
大会環境も日本ほど整っている状態ではありません。

その為台湾のダーツプレイヤーにとって
日本のプロ選手は憧れであり、大会の規模、回数、イベントなど
様々なダーツ環境の多さに対し羨ましさを持っています。

旧S-DARTS台北店(2019年当時)

女性選手がとても人気で、
坂口優希恵 選手
鈴木未来 選手
森田真結子 選手
の名前がまず上がってきます。

男性選手では
村松治樹 選手
浅田斉吾 選手
山田勇樹 選手
星野光正 選手
の名前を聞くことが多いですね。

ぜひ、台湾に行かれたらマイダーツ持参でダーツを楽しんでください!

【台湾ダーツ豆知識】

●台湾ではPHOENIX、DARTSLIVE共に日本のカードが使用可能です。

●テーマは版権の関係で一部のテーマ画像、スタイルなどは反映されないことがあります。

●試合時のグータッチ、暗黙のマスターアウトなど日本と似た文化があります。

●大会はダブルスよりもシングルが人気で、エントリーも先にシングルが埋まる傾向があります。

●飛行機内にスティールダーツは持ち込めません。事前に預ける必要があります。

●ティップを外した状態のバレルは金属扱いになりますが、ティップは没収される可能性があります。預け荷物に入れておきましょう。

【エスダーツ台北店について】

2022年9月で創業5年目に入るS-DARTS台北店。
責任者は日本人で、店舗には日本語が通じるスタッフも複数在籍しています。

2022年2月にアクセスに優れた現在の所在地に引っ越し、
1階には約7,000点の商品を、 2階には8台のダーツマシンを設置しています。

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